「もう、良いでしょ?」


火を見たせいなのか、
お店の中の空気のせいなのか、
クラクラ目眩がする。


「っーことで話は終わりだな」


パンっと学が手を叩いた。


「で、どうする?椿」

「何?」

「久辺達に送ってもらうか?」


私は首を振り「学と帰る」と言うと学は獅朗の少し後ろに居る私の肩を抱いた。


「悪いな。俺らは帰るから」


そう言って裏口から私と学はお店を出た。

獅朗は一言も話さなかった。
こんなにあっさり終わるなら、お店まで来なくても良かったじゃん。