「一緒。もうお店の前」

「分かった。今開ける」


私は電話を切って「すぐ開けるって」と獅朗達に伝えた。

本当にすぐにお店のドアの方からガチャガチャと音がして、


「おっ!」


脳天気な学が顔を出した。


「学!」


私が学に近づこうとすると、獅朗に腕を掴まれ獅朗の後ろへ回された。

何故か、学と嵐は笑っていて獅朗は不機嫌。


「入れよ」


学がドアを開けお店の中へ招き入れる。

嵐、獅朗、私の順にお店の中へ入った。