「半年か……意外にみじけーんだな」

「そうだね。短いね」

「あんなこと辞めろ。あぶねーだろう」

「は?」


思いっきり獅朗を睨めば「何だよ」と眉を歪ませる。


辞めろって言うのは簡単だよ。
それに従うのも簡単。
だけど、生きて行くのは簡単じゃない。


「危なくても学がいるから平気」


その言葉に獅朗の顔付きが変わった。


「信用してんだな」

「……あんたらよりはね」


そう言って窓の外へ視線を向けた。