悠斗のうちまでつくと、私たちは、リビングのソファに腰掛けた。



想像してたよりも、こぎれい。意外にも、ハワイアンキルトのクッションやら、ひざ掛けやらが部屋のあちこちにある。



「ハワイアンキルト、好きなの?」



「あー、ハワイに行くたびに、一つずつ、思い出に買ってたら、どんどん増えちゃって。女の子みたい?俺、サーフィンするんだ」




「へーえ、意外。上手いの?」



よく見たら、おくの壁に、サーフボードが立てかけてある。ショートボードだ。




「まあまあかなあ。大したこと無い」




そう言ってから、悠斗はふいに、私の唇をなめた。




びっくりして、悠斗を見返すと、彼はまた優しく私の唇に自分の唇を重ねた。角度を変えて、何度も。悠斗の薄い唇の、柔らかい感触が、私を包んだ。