「じゃあ、今夜、会社の裏で待ってるね」



「はーい」


キラキラした悠斗の目に、吸い込まれてしまいそう。



と、そのとき、社食に入ってきた、現太くんと碧君に、気が付いた。



なんとなく、ぼーっとした碧君の視線の先は、残念ながら、私、いや、私の半分食べかけた、美味しそうな、から揚げだった。



碧君は、すぐに、視線をはずすと、現太くんと何か話していた。



現太くんは、すぐに私に気が付いて、手を振ってくれた。



私も申し訳程度に手を振る。



もう、2時だし、遅いお昼を食べる人は少なくて、社食は空いている。



「友達?」



「あ、うん、同期なの、二人とも。今でも、定期的に同期会、してるからね」