「から揚げ、一個頂戴」


悠斗が、自然に私のお皿から、から揚げを取り上げた。




結構、ラフな人なんだよな、彼って。まだ付き合ったばっかなのに。



でも、満面の笑みで、から揚げを頬張る悠斗も、ギャップ萌え。どうやら、彼は彼女には、甘えるタイプなのかな。



まだ、2回しかデートしてないし、わかんないことばかりだけど、これから色々お互いに分かり合えれば、いいな。





「今夜、夕ご飯、出来る?」



ちょっと流し目で、私を見た悠斗。



「出来る」



思わず、笑みがもれた。



社外で会うのは、水族館以来だ。今日は、木曜日。