「俺と、付き合ってくれる?」



不安と期待の入り混じったような悠斗の顔。




指が、長くて、綺麗。



全体的に白っぽいコーディネートの服が、王子様みたい。



可愛らしかったネイビーの短いダッフルコートは脱いで、薄く、ストライプが入った、お洒落なパンツに、シンプルだけど、質の良さそうな白いシャツ。水族館では、黒い帽子をかぶっていたのだけど、今は取っている。




「私、わがままですよ」




「わがままな女の子に、振り回されるのは、嫌いじゃないよ」




「会社、一緒だし、色々面倒かもよ」




「毎日会えて、嬉しいとしか、思わないよ」