いかにも高級そうな、素敵なビルの屋上にある、レストランに着くと、すぐにテーブルに通された。




あ、あれ、特別席?



そこには、綺麗な赤いバラが、20本ほど活けてあった。隣には、可愛らしい小さなホールケーキ。ホワイトチョコレートの板に、WILL YOU BE MY GIRLFRIEND?と書いてある。




WILL YOU BE MY GIRLFRIEND?



とは、付き合ってください、という意味だ。



悠斗は、ちょっと頭を掻いて、照れ笑いをした。




「ちょっと、やり過ぎたかな?」





「そんなこと、ないよ、悠斗」



席に座ってから、我ながら、単純なのだけど、ちょっと涙目になって、悠斗を見た。




恥ずかしそうにうつむいてから、私の目をまっすぐ見つめて、私の両手を握って、悠斗は言った。