「つき、」



着きました?




「月が、綺麗だね」



???あ、本当だ、満月だ、今夜。



外は、すっかり暗くなって、綺麗なお月様と、火星がよく見える。




あ、あれ、何か、違うような、まあいいか。



「悠斗も、星が好きなんだ。私もだよ、なんか、北斗七星を見ると、道しるべだなあ、って思う」




訳のわからないことを言ってしまった。でも、悠斗は、相変わらず、清廉な顔つきで、車を運転した。




そのとき、ポケットに入れていた、スマホがぶーぶー、振動した。



あれ、ライム。



なんとなく、気になって、見てみると、なんと、碧君から。



画面を見て。硬直してしまった。