「私たち、昨日、キスしたよね」



「うん」




「その後、一緒のベッドで寝ちゃったけど、何もしてないよね」



「えー、だっこして寝たよ」



冷や汗が出てきた。



「そ、そうだったね、でもまあ、添い寝しただけな訳ね。私、碧君のこと、いい同僚だと思ってるから、付き合うとか、そういうのはさ、遠慮しとくよ、色々面倒じゃない、職場恋愛ってさ」




一気にまくしたてて終わらせた。



碧君は、きょとんとした顔で聞いていたけど、その後、悪魔のような微笑を浮かべた。




「へーえ、こっちが、会社の同僚だと思って、気をつかって、いい雰囲気にしてたのに、そういうこというんだね、みなおって」