私はと言うと、昨晩着ていたシャツと下着のみしか着ていなくて、慌ててトレーナーを着て、ジーンズを履いた。


大路君は、頭を掻きながら、シャワールームに消えていった。



やってしまった。



ショックで二日酔いも吹き飛びそう。



最後まではやってない。でも、大路君に介抱されて、ベッドに運ばれたのは、おぼろげに記憶がある。



どうしよう、暫く混乱した私は、大路碧がシャワーから戻るまでには、何もなかったように振舞うことに、決めていた。