あの娘…。
大丈夫だろうか。

「行ってみるかな。」

少女を探しに行くと、悪い予感は的中していた。

フランス人形と、見間違えそうになった。
彼女の目は光を失っており、美しい桃色の瞳も今じゃ紅の色にも見える。

(それはそれで、美しいのだけれど。)

私にはそんな趣味があったのか…。
そんな事ない筈だが。