橋が見えてきた。

「……!?」

人影が見えた。
千尋ッ?
そんな筈、ない。

ただの…人間だ。

「そこで何をしている?」

橋の上に立っている金髪のドレスを着た少女に話しかける。
金持ちがよく此処に来たものだな。

が、彼女が振り向いて私は目を疑った。

とても、美しく可愛らしいのだ。

「そなた、名は何という?」

逃がさねばならないのに。
私は何をしているんだ。