ー体育館裏

「いつめはさー、しも連興味ないの?」

悠がお弁当を食べながら言う。私は購買の焼きそばパン。

「興味ない。あの人達来るとパンダ五月蝿いし化粧濃くなるし足踏まれるし耳痛くなるし。あ、でも面白いよね」


「童顔チビがゲスキャラって....」

「許さん。悠覚悟...‼︎‼︎‼︎」

悠にドロップキックをしようと構えたが


「はーい。ストップ!
悠も言い過ぎだし田中もやめろ」


「チッ....」

「佳くんっ!!」

こいつは桐山 佳斗(きりやま けいと)通称けいくん悠の彼氏でしも連の一人。

「爆ぜろイケメン」

私が小さい声で言うと桐山は顔を赤くする

「佳__....帰ったら覚えてろよ」

桐山の反応に気づいた悠が低い声で言う。計算通りだ。


「もうチャイムなったからいくよ」

まだ言い争っている二人に言う
授業なんて真面に受ける奴はいない学校、途中から教室に入っても数学の授業以外は大丈夫だ。
しかし、数学の授業は私等の担任兼指導部の山本がしも連出身者と言う事実のもと、数学は休んではいけないのだ。