休み時間になった。

「龍、保健室行こ。」

「...うん。」

将吾は龍を連れて、教室を出た。

将吾は少し強引なところがある。

「なんか龍、また来なくなりそうだな。」

信也は呟いた。

「うん。小学校のときは先生が配慮してくれててやりやすかったけど、今回は難しいね。」

蓮は少し困った顔をした。

「さっきはぜってー酷いわ。」

達也はイライラしているようで仁王立ちしていた。

「でもさ、白紙で出すって...普通じゃないと思う。」

私は少しおどおどしながら話した。

「私もそう思う。事情があるけど、他にもいるでしょ。優太くんとか。」