嫌な…予感…。

『な、に、を、わ、す、れ、た、の?』

笑顔で言ってるのに、内心怒っている私。

それにビビったのか、震える声で喋る春ちゃん。

『…ごめんなさい!教科書…忘れた』

そして、捨てられた子犬の目をしてくる。

あーもー!

いつもと同じことの繰り返しだよ。

怒るのは後。

『ダッシュで取りに行くよ!』

『う、うん!』

走って、春ちゃんの家まで戻りに行った。