先生・・・


どうして?


今思い返してみると、楽しい思い出しか出てこない。

悲しいこともいっぱいあったはずなのにね。


全然思い出せないよ。


楽しい思い出しか思い出せないよ。





プルプル―

先生早くでて―・・・


「はい。」

5回のコールの後、眠たい声で先生が出た。


これがあたしの本当に好きな人。
もう間違わないよ。


「せんせ?あたしだよ。」


「・・・・・・千夏?」


千夏って呼ンでくれただけなのに、胸がぎゅーぎゅなってしまう。


「うん、千夏だよ。先生あたし今先生に会いたい。」


「俺も・・・俺も今千夏に会いたい、今すぐ。」


「本当に?ぢゃぁ屋上で待ってるからね。」


今あたしわもう屋上に来ていた。


今思えば、屋上であたしわいっつも悩んでた。


・・・先生のことで



だから今度わ屋上で幸せになりたい。



先生と一緒に―――。