「ねぇ、由良」


「ん?」


「昼休みのこと教えなさいよ」



私は、「ナンノコトデスカ」と言って、話を逸らそうとしたけれど
中村に、ほっぺをつねられた。




「いひゃい!いひゃい!」




昼休みのことを話したら、中村に馬鹿にされるから言いたくないんだけど……!



そんな思いもあっけなく、消え去った。

だって頬が、とてつもなく痛かったもん。