「次からは、しっかりしてよね!」 「うっ……」 「足引っ張ってるのわかってる?」 「ご、ごめんなさい」 女の子って怖い。 自分のせいなんだけど。今井くんに見とれてた私が悪いんですけど。 「でもさー、そこまで言わなくてもいいじゃん?」 な、中村……! 「「「はぁ?」」」 「あんたらも、大して上手くないくせにさー」 「なっ!わ、私は…… 」 「由良行くよ」 中村はそれだけ言うと、私の腕を引っ張って体育館の隅に行った。