そして、2秒くらいして唇が離れて。 「…………」 「…………」 「ねぇ、何してんの?」 俺は、何にも動じずにカオルさんを冷めた目で見た。 「ご、めんなさっ……」 そして、また泣き出すカオルさん。 もう、こりごりだ。 俺は、そう思ってベッドから降りた。 「もう、話しかけるのやめてくんない?」 俺はそう言って、部屋を出た……はずだった。