「キンギョハナダイは正式名称なんですけど、ここの方言ではアカビーって言うんです」


「へぇ〜……」


流石、沖縄。いろんな方言がある。


「あ、の……お兄さんはどちらから?」


「あぁ。修学旅行で関東の方から」


「わざわざ、遠いところからありがとうございます」


飼育委員のお姉さんは俺に深々とお辞儀をしながらそう言った。


「あの頭あげてください。俺も、ここの水族館来て良かったです」


俺はそう言って飼育委員のお姉さんに微笑みかけた。