「キャー!!可愛い!!」 水族館についたのはいいんだけど。 いいんだけど。 「石原さんさ、俺の存在忘れてない?」 俺がそう言うと、石原さんはハッとしたような顔をして俺の顔を見た。 「……忘れてないよ!!」 嘘つけ。一瞬間が空いただろ。 「石原さんが楽しいならいいけど」 小さい声で言ったから聞こえてないことを祈る。