「石原さんも、はぐれないでよ」


「はぐれませーん!今井くんとずっと一緒にいます!」


「そう」


そうなんて素っ気なく返したけど、多分頬は緩んでるだろう。

だからか、横にいる渉と野村のニヤけ顔にムカついてくる。


「祐月ー、いつ告るの?」


「は?別に石原さんのこと好きなんて言ってないでしょ」


昨日俺は、石原さんのことが好きなんて一言も言ってない。

これで、先手を打ったと思っていたけど、渉にやられた。



「誰も由良ちゃんなんて言ってないけど?」



ニヤニヤしながら言ってくる渉。

こいつ……