「渉」


少しホテルの廊下を歩くとベンチに1人で渉が座っていた。


「あー……祐月」


「なんでそんな暗いの」


てっきり、中島さんといい方向に行ったと思って上機嫌なのかと思いきや……


「助けて……」


すっごい落ち込んでるし。