「私なら、大丈夫今井くん!ありがとう!」


だから大丈夫じゃないんだって……


「はぁ……」


「なっ……ため息!?」


俺は、自分が着ていたパーカーを石原さんにかけた。


「えっ……えっ!!」


「着てな」


「えっ、そんな!もったいない!」


もったいないってなんだよ。


「今井くんのパーカーなんて、私……」


そう言って、いきなり黙った石原さん。