私は、携帯を取り出して、カメラ機能にし、ピントを合わせる。 「……よし」 押そうとした瞬間、 「盗撮ですか」 「なっ!!!盗撮じゃありません!今井くんの寝顔を撮ろうとしただけですー!」 私は、そう言って不貞腐れたように頬を膨らませた。 「それを盗撮って言うんだよ石原さん。頭大丈夫?」 「今井くん、今日毒舌すぎる」 「そう?いつものことだけど」 私は、今井くんの話を聞かずに、再びピントを合わせる。