「わー、祐月が女子と喋ってる!」


「は?別に喋ってない」



そんなことを考えていると、
私の後ろから現れた男の子。


なんか、いろんな所で見る顔だけど名前がわからない。


私は、今井くんを見るように、その男の子をジーッと見ていた。




「ん?あぁ。俺、佐倉渉(サクラ ワタル)」




あぁ。佐倉くんか!


って……




「誰?」



「あれ?俺のこと知らない?」



「ごめんなさい」




だって、私男の子は今井くんしか興味ないんで。



なんて、佐倉くんに言うと苦笑いされた。