よしといって 離れてそのままベットに寝転んだ

それをじっとみてた

いつもの翔じゃなかったから

「もうすぐ1年だな」

「え?あ、うん!」

私と翔は9月12日に付き合った

体育祭の前日だった

今年は12日に体育祭がある

デートもできないし

一緒にいれることもできない

私は学級委員で仕事があるし

翔も翔で体育委員で仕事がある

「スースー」

「え?寝てる?」

ちょ、もうすぐ1年だなっていって

そのまま寝るの??

もっと こうロマンチックなシチュエーションを…

「ななみ」

どんな夢をみてるのかわからないけど

寝言で私の名前を呼ぶとか

ちょっと照れちゃう

「しょーう?」

窓の向こうの翔の部屋から声がした

お母さんだろう

「お母さん」

「ななちゃん!」

窓の方に行きお母さんにはなしかけた

「翔なら私のベットで寝てます」

「翔ったら ごめんね ななちゃん」

「いえ、大丈夫ですよ」

「いつもご飯とかありがとね」

「それは私が好きでやってるので!」

「ならいいんだけど 無理はしないでね?」

受験生なんだからと付け加えた

「ほんと!大丈夫ですよ! 翔は起きたら返さます!」

「いや、大丈夫よ そのまま泊まらせてもらっていい?」

「え?大丈夫ですけど」

「ありがと 翔 幸せそうな顔で寝てるからね」

「そうですね」

微笑した

じゃあ 翔をよろしくといわれ

お母さんは部屋を出た