「2年の八雲先輩ですよね!?」

「そうだよ(ニコッ)」

なんだよ、その優しい口調と笑顔は!!

さっきまでとはまるで違う。


「やっぱりかっこいいです!
握手いいですか?」

「莉緒、芸能人じゃないんだから!」

「もちろんいいよー。」

いいのかよ!!


「ちょっと莉緒、先輩困ってるだろ?」

悠斗が止めにはいる。

でもきっと先輩が困ってるからではなく、ただの嫉妬だろう。


「困ってないよ、気にしないで。」

そう言って先輩は莉緒の手を握った。