「琴葉ー!」

カフェの入口のところに、走ってきた莉緒の声が聞こえる。


申し訳ないけど・・・

先輩の手を振り切って莉緒に手を振った。


「莉緒-ここ!」

わたしを見つけた莉緒と悠斗がこっちに向かってくる。

手を繋いで。



「あれっ!?そこにいるのって・・・」

莉緒は駿也先輩を見て、驚いた顔をした。


「ふーん。」

先輩は納得したように呟くだけ。