この人には何を言っても無駄なのは、今までのことで分かっているので

しぶしぶ承諾。


そこからかれこれ一時間ほど駿也先輩と話していた。


からかわれてばっかだけど、意外と楽しい時間だった。


~チャラララ~

携帯の音が鳴る。

「やばっ。」

時計を見ると映画が終わる時間。

待ち合わせ場所にいないから電話をかけてきたのだろう。


『はい!』

『琴葉ー?今どこにいるの?』

『ごめん!!〇〇っていうカフェに・・・』

『じゃあ今からそこ行くから、待っててね!』


わたしの言葉を遮り、待っててねと言い残し
切られてしまった。


「ククっ、切られたの?」

「切られました・・・ていうか!
ここにくるみたいなんで離れて座りましょう!」