わたしこんなもの持ってないんだけど・・・。

先輩を見ると少しうつむいている。


「早くあけろよ!」

なかなか手を出さないわたしにしびれを切らしたのか

少し怒ったような口調でいう。


「分かった。」

おそるおそる開けると中には、
おしゃれなヘアピンが入っていた。


「これって??」

頭がおいつかない。

「やるって言ってんの!
今日服可愛いくせに、髪いつものままじゃん。

それじゃ例の人に振り向いてもらえないよ?」


そういいクスッと笑う。


例の人って・・・悠斗のことか!?