「あ、ちょっと待ってて。」

いきなりわたしの傍を離れると、
どこかのお店の中に消えて行った。


ここでずっと待ってろというのか・・・。

知り合いでもいたのかな?

暇になったのでとりあえず近くのお店に入る。


まだ映画が終わるには、一時間もあった。

今頃二人は仲良く映画見ているんだろうな・・・。


嫌になるほど悠斗のことが諦められていない。



「はぁ・・・。」
今日何度目かの溜息。


「何溜息ついてんの?」

「ひゃっ!?」


いつの間にか駿也先輩はわたしの後ろに
立っている。