とはいうものの、お金はそんなに持ってきてないから
頼めるもの限られちゃうな。

「じゃあー・・・わたしからあげで。」

「はぁ?お前腹減ってるんじゃねーの?」


デスヨネー。

でもあの二人と夕食を食べるから、そのお金も
残しておかなきゃいけないし・・・。


「実はこの後、一緒に来てる二人と食べに行くんで!」


カップルと一緒に来ているって知られたら、
からかわれそうだから言わない。


「へー。じゃあなんで一人でいたの?」

「それはー・・・。」


口ごもるわたしを見て駿也先輩はニヤッとする。