「じゃあさお礼してよ。
助けてあげたじゃん?」

それは言われなくてもするつもりだった。

「できる範囲でなら。」
「だーめ。絶対。」

これをOKしてしまったら、何を言われるか分からない。


「それはちょっと・・・。
何すればいいんですか?」

「敬語やめて名前で呼んで。」


まだあきらめてなかったんだ!?

どうせ話すことはそんなにないのに。


「じゃあ敬語でいいから名前で呼んで。」


わたしが困った顔をしていたのに気付いたのか
訂正をしてきた。


「わかりました。」

「よし!決まり。よろしくな月城。」

「よろしくお願いします。やく・・・駿也先輩!」