【春斗side】


「ほんと、誰にでも過保護な人だなぁ」


彼女がいなくなった部屋のベッドの上、そんなことを一人呟く。


彼女にあれだけのことをしてきた俺にさえここまでされると他の男達が勘違いして寄り付いてしまうんじゃないかと逆に心配になってしまう。


でもそんなところが彼女のいいところであって俺が好きなとこでもあるんだよなぁ、なんて思って思わず笑みがこぼれる。




自分が彼女にとって迷惑なことをしている自覚はある。


俺と話したり一緒にいたりする度彼女の表情に罪悪感が現れるのだってわかってる。


それでも…


それでも俺には…




「先輩の傍にいたい、理由がある。」



…そう、昔からずっと。