「言ったこと?


なんのことですか?」


…だめだ。


春斗さんが起きてやっと意味を聞けると思ったのに…。


「…もういいです。


だから今の状況もあたしが言ったことも忘れてお粥食べて薬飲んでください。」


あたしは少し不機嫌なまま、すっかり冷めてしまったお粥を電子レンジに入れる。


「ちょっ…先輩っ」


そう言いながら戸惑う春斗さん。


「いいから忘れてください。」


あたしはそう言って加熱し終わったお粥をもう一度春斗さんに持っていく。