……あたし、何してるんだろう。
お粥を作りながらふとそんなことを考えてしまう。
思えば最初の予定とは全然違うし家に上げるなんてこと少しも思ってなかった。
春斗さんも言ってたけど、これってあたしが世話焼きなだけ?
いや…でもあの状況で春斗さんを送っていけるのってあたしだけだったわけだし…。
いくらこの前あんなことがあったからって気まずいって理由で倒れてる人をほっとくことなんてできない。
……それに、この前のお礼も結局あんな事になったせいでこれといったことはできてなかったわけで。
「この前の借りを返すだけ、だよね。」
あたしは自分に言い聞かせるようにそう言ってちょうど出来上がったお粥をお皿に移した。