「ふーん。
そりゃ、似てるわけだ。
でも、無理ありすぎじゃね?
葉月の代わりとか」



「…………」



「いくら似てるといっても……。
初めから、別人にしか見えなかったけど?
俺には」



「…………」



「それに、どう見ても、女の子でしょ」



そう言いながら、イケメンさんは、あたしのメガネをスッと外した。



「なに、このメガネ。
変装のつもり?
これも、“お兄ちゃん”の言いつけなわけ?」