…あっ!
「真希ちゃん行きたい所あったの?
それなら早く言ってよー!立花くんじゃなくて、私が付き合うよ!
どこどこ?」
「はぁーーーーーーーーーー。」
ながーいため息とともに私にあきれた顔をする真希ちゃん。
「だ、か、ら!付き合うっていうのは、どっかに行くとかじゃなくて
、私と翔はお付き合いするの!両思いなの!」
言ったあとに顔を真っ赤にする真希ちゃん。
ー…!?
「えーーーーーーーーーーーーー!?」
さっきの真希ちゃんのため息に負けていない私の大声は
廊下を歩いている皆のあしを止める。
「しー!静かにしてよ!」
口に人差し指をあてて慌てる真希ちゃん。
と、立花くん。
「もう!秋、鈍感すぎ!なんでここまで言って
分かんなかったかなぁ」
「だってぇ!そんな知らなかったし…。」
真希ちゃんに強く言われて返す言葉がなくなる。
「えっ、いやそんなへこまなくても…。」
と、慌てて口を開く立花くん。
「ま、まぁ、そういうことだからよろしく。」
真希ちゃんが私と立花くんを交互に見ながら言う。
「あっそうだ!自己紹介まだだったよね。」