件名:高岡満です
本文:どうも高岡満です、君可愛いね、俺のタイプだよ(^^)
件名:ありがとう♪
本文:私も貴方みたいな人タイプです!知的でクールそうな感じが私好みですー!それにメガネが好きなんです!
件名:ねえねえ
本文:メガネ?今は付けてないよ(笑)
ねえねえ今からちょっと話さない?君の隣の席に座らせてもらうね。
件名:はい!
本文:わかりました!どうぞぜひぜひ!
「キャァァァやったよ牧野!これ見て!きゃぁぁぁ!」
美樹は一人で大はしゃぎをしていたが、牧野はメールを見て徐々に青ざめていった。
「えっこれあの人じゃなくね……?だってメガネ付けてないって……」
「えっ……」
美樹は最悪な事態を予想したが、たまたま今メガネを外したんだろう、だって``今は``付けてないと書いてあるんだからと一人で納得をした。
「楽しみだなぁ……」
一方一人が感づいているとも露知らずに満は女子高校生達の席に座り、腕を組んでニマニマとしていた。
そこにトイレから戻ってきた牧野達が来る。
「遅いよ君達、何してたの?まさか我慢できなくてしてきたの?がはははは!!」
美樹は光の無い虚ろな目をして、ふふふっと静かに笑った。
一方牧野はというと、何やら携帯で電話をしている。
「ん?そっちのお姉ちゃんは彼氏と話してるの?あっダブルデートしたいの?デート先はホテルにする?俺いいところ知ってるよー色々揃えてあるし!」
(なんだこの変態親父、舐めてんのかクソジジイいっぺん豆腐の角にぶつかって地獄に行け!!)
美樹は怒りに任せてぐっと拳に力を入れる。
「あれ?さっきからどうしたの何も喋らないで、もしかして照れてるのかな?それとも図星だったのかなー?うはははは!!」
満は陽気に笑っていた、後ろから手錠を持って怖い顔をした人が2人、一台のサイレンを鳴らしている車が止まってる事も露知らずに……