光輝「どっ?どっ?」
悠都「この体育館作ったヤツ、相当アホだな。マジバカ丸出し。」
光輝「……(இдஇ`。)シクシク…」
空夜「そこまで虐めたら、可哀想だろ。」
悠都「フッ。」
…うわ。性格悪っ!
司会者「理事長の話。」
ガチャッキィー
女「理事長かっこよくない?」
女「ホントだ!イケメーン!」
男「え?理事長、泣いてね?」
男「まじだ!」
空那「(何やってんのよ…)」
空叶「(はぁー。バカ丸出し。恥ずかし…)」
光輝「えっと、今日は天候にも恵まれて桜もさい」
悠都「理事ちょー。マイクの電源入ってませんけどー。」
「ぎゃははははははは!!!」
体育館内が笑い声に包まれた。
光輝「うるさいな!茶化すのやめてよ!悠都!」
空夜「はーい。理事長の話は終わりでーす。」
光輝「えっ、ちょっ。」
空夜「新入生代表の言葉。坂口 悠都、坂口 悠嘉。」
光輝「あ、おいっ!」
悠都・悠嘉「はい。」
悠都「あたたかな春の光に誘われて桜のつぼみも膨らみ始めた今日のよき日。 大きな希望を胸に抱いて、私たち315名は、この谷口学園の門をくぐりました。 今、私たちは、入学の喜びと高校生活への不安が入り混じった複雑な気持ちです。 授業についていけるのだろうか、先生は厳しいのだろうかと不安に思っています。 一方、新しい友達に出会えることや、部活で皆さんとともに活動できることなど楽しみにしていることもたくさんあります。 」
悠嘉「先生方や先輩の皆さんから学んだことはしっかりと守り、一日も早く新しい高校生活に慣れるように頑張ります。 また、お互いを思いやる心を持ち、みんなで助け合って、何事も最後まで一生懸命やりぬいていきます。 校長先生、諸先生方、上級生のみなさん、まだ何もできない私たちですが、時に厳しく、時にやさしく導いてくださいますよう、よろしくお願いします。新入生代表、1年E組、坂口 悠嘉。」
悠都「1年C組、坂口 悠都。」
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空夜「ありがとな。お疲れさん。飲み物奢ってやるよ。」
悠都「コーヒー。」
悠嘉「ココア!」
空夜「コーヒーの種類は?」
光輝「ブラックの無糖だよね?」
悠都「あ、あぁ。(なんで知ってんだ?気色悪ぃ。)」