「ぎゃはは!おま、ぐしゃぐしゃ!」

「誰のせいだと思ってるんですか!!」

 お腹抱えて大笑いするこうくんに、再びパンチを決めようとしますが、笑いながらも簡単に受け止められてしまいました。
 このやろ…。

 幼馴染みをどうやって懲らしめてやろうか考えていると、肩を持たれて無理矢理振り向かされちゃいました。

 そこには呆れ顔の焔さんがいて。

「よも、総長がお呼びだ」

「雷斗くんに伝言は預けましたが…」

「問答無用」

 いつものふざけた感じもなく、ずるずる引きずられていきます。

 幹部でも、ましてや嵐鬼の一員でもない私がこんなにづかづかと総長と同じ位置に行くっておかしくありません?