優しい笑みを浮かべていたお父さんが不意に私の背後を見ると表情を引き締めた。

 振り返れば、そこには父親がいて、思わず睨みつけてしまう。

「なんですか」

「…すまなかった。こんな、ことをして…」

「謝罪するなら、私にではなく、お父さんにしてください!あなたは、人の人生を台無しにしようとしたんですよ!!」

 父親は頭を上げない。
 なのに、お父さんに謝罪する気はないのか黙ったままでした。

 さらに口を開こうとすると、肩を掴まれて振り返るとお父さんが苦笑していました。

「よも」

「…でも!」

「いいから」

 私を下がらせたお父さんは、父親の前に行く。

 お母さんに抱きしめられたけど、父親を睨むのはやめれなかった。