「よも、ありがと」

「えへ?」

 何となく恥ずかしいです。

 生まれた赤ちゃんはというと、きれいに洗ってもらってすやすや寝ていますね。
 ほっぺを触ってみるとぷにぷにです。

 和んじゃいます。

「よも、我慢しないでおいで?」

「…お母さん!」

 両手を広げて待っててくれるお母さんの腕の中に飛び込みました。
 もちろん、勢いはないですが…。

 今日は泣いてばかりです。

 お母さんに背中をぽんぽんってされると余計に涙が溢れて来て止まらなくなっちゃいました。
 智希と望亜もやって来てぎゅっと抱きついて来てくれました。

 しばらく泣いて、やっとの思いで泣き止むと、お母さんも泣いていたのか目が赤くなっていました。