いつもポスターのハルに元気をもらってたから頑張れたのに、本物のハルがまるでそれを見守ってくれてたみたいに暖かい言葉をくれて……

思わず涙が出そうになる。



ハルが、何も言わずにウルウルしてるあたしに気づき

「うわっ どうしたのっ!?
ごめん俺なんか余計な事言っちゃったかな!?
ごめんなさい!」

と焦ってる。



「違う……違うよ……」

涙が溢れそうになるのを必死で堪えながら

「ありがとう……」

と笑ったのに波が溢れ落ちた。


「わーーーっ なんでぇ〜!?
どうしたのー!?」

「あーっ ママがないてるぅー!」


二人ともわけが分からずオロオロしてるのを見たら、おかしくなって笑ってしまった。


「なにっ!? 今度は笑ってる!?
もーう、わけが分かんないよ〜」

「ママ、ワカがワケらないよぉ」


モモったら、何それ。


「あはは……なんでもないよ」

あたしは涙を手の甲で拭いながらキッチンに戻った。