ハルの出演はわずか5〜6分で終わり、あたしはハルに再びメールをした。
『お疲れ様!
夕飯のリクエストはオッケーです。
楽しみにしてて♪』
そう送ってモモと買い物に出た。
買い物から帰り、玄関ドアの鍵を開けてると、丁度ハルが帰って来た。
「おかえりぃー」
モモがハルに纏わりつく。
「ただいま〜」
とハルがモモを抱き上げた。
……羨ましい。
モモになりたい。
家に入り、夕飯の下ごしらえをする前に洗濯物を取り込んで畳んでると、ハルのシャツとパンツが登場。
……ハルの目の前でそれに触れるのが妙に恥ずかしい。
ちょっとドキドキしながらも、何でもないフリをしてパパッと畳むと、それを横目で見てたハル、
「なっちゃん、顔赤いよ」
うるさいっ
と思いつつ黙ってると
「朝は握りしめてたのにね」
「うっ」
何も言えない。
「あんな事もしちゃうし」
はいはい、どうせ訊いてもモモの前では話してくれないんでしょ。
一体なんなのよもう。