ねぇ、私は一体どうすればっ…



「…あ、ここ、だよ」



何か言おうとした時、自分の家が目に入って、言葉が喉に引っ込んでいった。



「…は?」



私が立ち止まった目の前に、アパートがある。

和君はそこを見ながら、目を見開いた。



「…本気で言ってんの?」


「…う、うん。ここが家だよ…?」



何をそんなに驚いているのか。

そんなに綺麗ではないけど、決してボロくはないアパート。

普通の、アパートだと思う。