子供のようにグズる瀧川先輩をコツンと軽く殴り、バイバイと手を振られた。


…嘘。


北口先輩に続き、楓ちゃんも瞳ちゃんも、手を振って別の道に歩いて行ってしまった。


残された、私と和君。



気、まづい…。


二人とも立ち止まって、その場から動こうとしない。


えっと…ここは、どうするべきなんだろう…。

一緒に帰ってもいい?って聞くべきかな…?

でも、絶対断られちゃいそうだし…。


頭をフル回転させて、台詞を考える。