「私、こっちなので…」


「雪電車じゃねーのか」



「それじゃここでバイバイね」と瞳ちゃんが言ったので、私は笑顔で頷いた。



「お!じゃあ雪ちゃん和哉と一緒じゃん」



ーーえ?


北口先輩の言葉に、驚いて和君の方を見る。

すると、わかりやすく嫌そうな顔をしていて、どうやら和君は私と同じ方向みたい。


…ってことは…二人きりに、なるの…?



「俺もそっち行きたいー!」


「真人は黙ってろ。この辺り治安悪いから、ちゃんと和哉に送ってもらいなよー」